(庄川・魚帰り滝と山桜)
5月5日 庄川 
連休後半の5日、師匠と船長とで庄川へ行った。
いつもの通り9時半集合。昼食には天ぷら予定だったので、船長の畑で採ったウドと、師匠の竹林で採ったタケノコと、昨日私が寒水で採ったコゴミを各持参。それから私が「どうしてもコシアブラが食いたい」と言って、まあ庄川にはまだ生えとらんだろうから、白鳥の物産館へ行って1パック200円で購入する。歳寄りは、苦労をお金で払うのがよろしいらしいです。
それから高速に乗って即渋滞にはまって、でもまあ下の道で行くよりは早かったと思う。現地11時到着。連休中なんで釣り人の多いのは覚悟の上。
とりあえずビールで乾杯して15分くつろぐ。多分、その時間がいけなかった。
船長は下流へ。私と師匠は車のすぐ下へ降りる。そして仕掛け作ってると、30m前に餌釣り師が入ってきた。そして私と、一瞬目が合う。が、そそくさと仕掛け作り始めて、それからさっぱりと私と目を合わせてくれない。私はじっと彼を目で追い続けてる。で、お互い同時に釣り始める。彼はなかなか上流へとは進んでくれず、それどころかじわじわと下流に向かおうとする。多分、その10m下の浅い淵が目当て。でも私だって、その淵がやりたい。ライズも見えるし。私もジワジワ進む。そしてその距離20m。私が勝った。彼はやむなく上流へ消えたのでした。で、その淵の権利を獲得した私ではありましたが、そのライズは取れず、もちろんその上流は、その餌釣り師のものであり、まあ、GWの庄川はこんなもんだと、改めて得心いたしました。
それで下流の船長の様子を見に行ったら、その下の数10m下流にフライマンあり。まあ、そんなもんです。前半みんなボウズ。

昼食の天ぷら。
シェフは船長。指導は師匠。ご意見番は私。
船長は卵まで用意してるにもかかわらず、天ぷらうを作ったことがないらしい。そこで師匠が小麦粉と水の配分を教えたり、油の温度具合を指導する。
で、第一作を私が食す。
「衣が多すぎ!!もっと水入れてシャビンシャビンにして」
「揚げ時間が足らん。もう少ししっかり揚げて」
などと文句をたれる。まあ、私だって自分で揚げたことはないんだけど・・・。
船長も「これが船長家の味なのだ!!」と文句を言いながらも、じょじょに私好みの天ぷらにしてくれた。始めて食ったタケノコの天ぷらは、師匠の言うとおりサツマイモの味がした。
そしてザル蕎麦食ってコーヒーのんで後半戦。

笹薮こいで川に立って仕掛けを作ろうとしたら、ティップの先っぽ(トップガイドの根元)がポキリと折れてた。車に戻れば予備のティップがあるけれどそれも面倒なので、一番上のスネークガイドまでさらにへし折って振ってみる。まあ振れるからこれでいいや。それから私は1匹釣って、あと数匹バラシの連続。ティップを10cm短くしたせいなのかどうか???
ルアー船長はそこそこ釣って楽しんでる。で、大淵で釣る船長を観察する。すると何投かに1回は魚がルアーを追ってくる。イワナを1匹釣った。引き続きルアーを投げても、やっぱり魚が追ってくる。そして良型を掛けた。が、数秒でバラす。ルアーってのは不思議な釣りだ。
そこへ餌師匠がやってきて、さっきまでルアーをボコボコ落としてた淵で釣り始める。そして、あっという間に2匹のイワナを釣り上げた。う〜む、やっぱり餌釣りは釣りの王道だ!!

はたしてフライはどんな釣りなのか・・・?釣れなくっても楽しいのか・・?いや、釣りたい!ならルアーやら餌釣りをやるかと云ったら、そんな宗旨替えは出来ない。
なんだか一時、そんなモヤモヤとした気持ちにはなったけれども、ご本尊には逆らえないのです。
楽しい一日でありました。

翌6日。朝から雨が降ったり、強風が吹いたり、雷が鳴ったり、不安定な天気でした。
でも昼過ぎから薄日も差してきたので、九頭竜の国道下へ行く。小寒い風が吹き付けます。
2時間でアマゴ2匹とコシアブラ一握り。
帰宅後のんびりしてたら局長さんが来た。なんでもアチコチさまよって10数匹釣ったらしい。
それからもう暫くしたら、テンカラN師が来た。高鷲で10数匹釣ったらしい。

・・・、私はやっぱり、釣りがヘタなのかも知れん。

(中嶋谷のイワナ)
5月13日 牛道〜
10時に牛道へ行ったら、林道の入り口に数十台の車が止まってて、車整理の人まで居た。何事かと尋ねたら、何でも植林の何とかがあるらしい。後日調べたところ、「長良川源流の森・育林事業」なのらしい。源流部に広葉樹を植えて、長良川の水を守るのだとか。
非常によろしい事でして、止まってた車の中には釣りメーカーのステッカーが貼ってあるのもあって、釣り人も参加してるみたい。まあ私なんぞは釣りたいばっかりで、そんなゆとりはナイですが・・。
で、お気に入りのポイントへ行ったら車があったので、その1つ下の入渓ポイントに行って、斜面ズルズル下って、いっそ杉林も少し下って釣りポイントを稼いで、川岸に下りて仕掛け作って、まずはその下のポイントにフライ投げてピックアップしたら、フライが落ち込みに引っかかった。やむなく仕掛け作り直して、気を取り直して次のポイントに進んだら、足跡を発見。日当たりの良い石の上にしっかりと濡れた足跡が点々・・・。上流にあった車の釣り人が、上下に分けて入ったのかも知れん。
やむなく、さっき下った杉林を登って斜面登って引き上げる。無駄な体力を使ってしまった。

それからやまびこロードを北上する。さてどこへ行こうか。このまま庄川まで行こうかと思ったところ「ゴルフボール谷」が空いてた。ここは入り口が一ヶ所しかないから、そこに車が無かったら先行者は無いはずです。もちろん「ゴルフボール谷」なんて〜のはありません。仮名です。上流にゴルフ場があって、谷のアチコチにゴルフボールが溢れてる。こんなにゴルフボールを流してしまうゴルフ場は、品を疑う。
谷へ下りた橋の下の淵では数匹のライズがあります。でも水があまりにも少なくってロッドを振り上げるたびに魚が上流に走ります。結局ここでは仔アマゴ1匹。その後も15cm前後のアマゴが続いてイワナは2匹バラシて、釣れないよりは良いけどもそのうち飽きた。
この谷はもう少し増水して、ゴルフボールが無くなったら良い谷だと思う。

その後こんどは「中嶋谷」へ行く。この「中嶋谷」ってのも仮名です。数年前に中嶋テンカラ師が行って、尺イワナ数匹釣ったと豪語してて、「いや、あの人の言うことだからウソだろう」と思って行ったら本当に尺イワナを数匹見てしまった(釣れなかったけど・・)。人から教えてもらった谷なので仮名にします。まあ、入りやすい普通の谷であはります。
その入り口に着いたところ、山菜取りらしき車が1台。ご夫婦連れのよう。それで私は少し離れた林道の空きスペースに車を止めてカップ焼そばをすすってビールを頂く。読書は上田秋成・著「雨月物語」。江戸時代に書かれたミステリーというか怪談物というか、まあ、そういったものの古典らしいです。現代語訳。合わせて記載してある原文ではとても読めん。文中に、ほんの一瞬、郡上藩領主の東常頼が登場してビックらこきましたが、今のそういった作品と比較すると、とてもホッコリとしてヨイです。
それから谷の入り口に行く。さっきの車の方に挨拶。
するとその方の車の中には、ビッシリとルアーロッドが並んでた。
「あー、釣りでしたか?」
「いや〜、今日は山菜採りです。ここでは釣りはしませんよ〜」と鷹揚に言って下さった。
「山菜ですか〜。今何が採れるんですか〜」
「チシマザサの竹の子がね〜、ちょっと遅かったですね〜」
私、安心して釣り始めました。
暫くは全然でなくって、そのうちなんとか出るようになって、何匹かバラシて、サイズは20cm以下のイワナだけれども、ポカポカとした陽気の中、気分よく谷歩きができました。

良い季節になりましたね。

(葉っぱの影がミソですが・・)
5月19日 庄川上流
そろそろ庄川上流の釣り人も少なくなったのではないかと思って行って見た、ら、国道から林道に入ったあたりでは山菜取りがチラホラ居て、まあ、この辺は自分は好きではないからよいのだけれど、もう少し進んだお気に入り区間は釣り人が一杯でどんどん上流に進んでも車が止まってて、さらに進むとタケノコ採りの車で溢れてます。庄川大人気。
やむなく一山超えて寺川戸川に降りて、なんとか空き区間を見つけて入渓する。
反応は鈍いものの、まずは1匹釣る。そして細流に持っていって撮影。そしたら調度お魚に葉っぱの影が当たって「おおっ〜、これはいいアングルだ〜」と思って一生懸命シャッターを切った。そして帰宅後の事ですが、期待を込めてパソコンに落として写真を確認したところ・・・、う〜ん、イマイチ。自分で言うのもなんですが、狙いは確かにいい。が、消化不足。画面整理が足らんし、お魚の姿勢もイカン。ミラーレス一眼の大ざっぱなフレーミングのデメリットが、モロに出たか。一眼レフだったら、もう少し注意がくばられたかも知れん。一杯シャッターを切ったって、結果が悪ければ意味がないのです。今後の反省材料でした。
その後も反応は悪くって、小ぶりなお魚を3〜4匹に終わる。

さてお腹も減った。これからどうしようか。そういえば、庄川の林道下流は山菜取りばかりで釣り人は居なかったはず。そこへ行けばいい。で、行ってみたら、やっぱり釣り人が居た。上流部で溢れて下ってきたか。
しょうがないので小さな支流へ行って見た。幸い釣り人なし。
とりあえず昼食をしたいけれども、その駐車ポイントには日陰がないので(この日は暑い)、最初の良ポイントをジャブキャブ歩いて橋の下の日陰へ行く。15cmくらいの魚が何匹も右往左往します。
ビールをプシュリとやってカップ焼そば食って、少しばかり文庫本開いてのんびりしてたら、目の前でパシャパシャとライズ。よく見ると、さっき歩いた水面下でもお魚が列をなしてる。なんだ、数十分もすれば、魚達は平静を取り戻すのか、と、一人合点。まあ、15cm位のお魚に限るのかも知れませんが・・・。

そして釣り始める。浅い淵ではヒラキに15cm位の数匹のお魚が居て、竿を振り上げるとサァーと逃げてく。その先には20cm位のが居て、先に逃げたお魚にびっくりしてやっぱり逃げてく。たまに25cm位のも逃げた。サイズはともかく魚影は濃いと思う。多少深いポイントや、落差のあるポイントでは小ぶりなアマゴやイワナが出た。
最後に22cmくらいの岩魚を釣って、とりあえず満足する。
この支流は、少し増水したら結構釣れると思うが、そんな時には、のんびりとは釣らせてもらえないと思う。

(某所のイワナ)
5月27日 庄川上流
今日は師匠と、庄川上流へ行ってきました。先週まであんなに一杯の釣り人が居たのに、今日は一組の釣り人を見たのみ。不思議なことに、ここはこの時期になるとパタリと釣り人が消える。理由は解りません。私なりの考えでは、あまりの釣り人の多さにウンザリして、皆んなが皆んな「あそこは止めよう」と思うのが調度この時期で、また山菜採りやらタケノコ採りを釣り人と勘違いして「釣り人が多い」と思ってしまうのかも知れん。まあ、釣り人が少ないのは、私にとっては歓迎です。

11時前に現地到着して、とりあえずプシュリとやって、師匠はタケノコ採り、私はフライを振る。そして1時間で私はボウズで師匠はドッサリとタケノコを採る。お魚は逃げるけれどもタケノコは逃げない。
昼食には今期初となるケーちゃん。ビールが美味い。そして冷麦食って後半戦。

えー、いつもは餌釣りの師匠ですが、今回はテンカラです。
谷へ入る時、私少しばかりマゴマゴしておりまして、遅れて入ったら、師匠がイワナをぶら下げてた。
「竿上げたら付いとった〜」らしい。
それは、釣ったのではなくって釣れてしまったのです。心得て下さい。
その後交互に釣って、お互い数匹の釣果。でも師匠は何度も仕掛けを上の木に引っ掛けて難儀してます。まあ私も何度も引っ掛けるけれどもチョンチョンやると外れてくれる。私はドライフライだからしっかり見えるけれども師匠のテンカラ針は見にくくって、それも難儀みたい。
「師匠、フライって、楽そうやろう〜」
「うん、そうやな〜」
でも、フライもテンカラも、修行を積まないと快適には釣れないんだよ。

さて、今回の写真は2枚ともこの日の写真ではありません。それは前日にアヒル局長さんと行った某所の写真。実はその日、衝撃的な釣りをしてしまって、その衝撃を引きずってたものだから釣りたくて釣りたくってたまらなくって、今日は写真なぞ撮ってる暇がなかったのです。この日の前半のボウズはその影響。
では、どんな衝撃的な釣りであったか・・・!!
簡単に言うと、・・・フライが違います。・・・船長の影響。ちょっと・・・恥ずかしい釣り???
ただ、結果が出ておりません。あともう少しのところ。
関係者しか解らん表現ですが、結果が出たらご報告いたします。(それまでに飽きなければ、・・・ですが)